I:1 公式にリリースされたビデオについての Ninformation
「Down In It」

「Down In It」は、トレントと彼の仲間の最初のビデオだが、いくつかの事情でMTVではオリジナルの形式で放映されることはなかった。オリジナルのビデオを見ると、トレントがビルの上から落下して、何日間も死んでいるのが映っている。なぜかこのビデオはFBIの手に渡ってしまい、FBIは「殺人映画」と勘違いして、このビデオを制作した会社を数週間に渡って調査することになってしまった。皮肉なことに、『死人役』のトレントは雲隠れし、偽名を使って「Broken」のレコーディングをしていた。そうすればTVTにも彼が今何をしているのか、バレることはないからだ。検閲後のビデオも『死人のトレント』のシーンを除いては、ほぼ同じものにできあがっている。

「Head Like a Hole」

檻のようなステージで、バンドがライブ演奏しているビデオ。そのビデオの終盤にバンドは周囲に襲いかかられて、ついにトレントは逆さ吊りにされてしまう。このビデオは2バージョンあって、一つはスタンダードなもの、もう一つはFloodリミックスだ。

「Pinion」

発表年月: 1992年2月
ディレクター: Peter Christopherson

「Pinion」は Alternative Nationがだまされたものだ。このビデオはトイレを流すシーンから始まり、しばられて拷問にかけられている男の口に、配水管を通してトイレの水が流し込まれていくというものである。

「Wish」

発表年月: 1992年2月
ディレクター: Peter Christopherson

「Wish」は別物のライブビデオで、観客が一生懸命になって精巧に作られている檻のステージの内側に入り込もうとしている。未編集もののビデオの終盤では、観客がその中に流れ込んでトレントを捕まえている。

「Happiness in Slavery」

発表年: 1992年
ディレクター: Jonathan Reiss

このビデオはある事情により、一度もMTVで放映されたことがない。自分自身の自由意志によって死に至るまで拷問にかけられる男(Bob Flanagan - 彼についてはセクション I:3参照)のビデオだ。終盤に、トレントの出番が廻ってくる。必見のビデオ(白黒)。

「March of the Pigs」

発表年月: 1994年3月
ディレクター: Peter Christopherson
/トレント・レズナー

「March of the Pigs」は非常に低予算で作られたもので、同名の曲のライブパフォーマンスが見られる。非常に良いビデオ。

「Closer」

発表年月: 1994年6月
ディレクター: Mark Romanek

「Closer」はnine inch nailsにとって大躍進のビデオだ。トレントの所有する1920年代の古いコレクションを撮影したものがほとんどだ。

MTVの検閲で「数場面欠けている」バージョンと無検閲のバージョンの2つ出ている。

「Burn」

発売年月日: 1994年8月24日
ディレクター: Hank Corwin/トレント・レズナー

「Burn」は「Natural Born Killers」のサウンドトラックのビデオだ。映画のシーンも多数入っており、トレントが白いTシャツ とジーンズで歌っているシーンが収録されている。(詳しくは、セクション A:16参照)

「Hurt」

発表年月: 1995年3月
ディレクター: Simon Maxwell

「Hurt」は、オマハ/ダラスで開催された、94〜95年にかけてのツアー(セクション I:5参照)のライブビデオ だ。ビデオの背景には、腐乱している動物や肉食動物、古い第二次世界大戦の映画フィルムなどが使われている。

「The Perfect Drug」

発表年月日: 1997年1月18日
ディレクター: Mark Romanek

最も新しいこのビデオは、下あごヒゲを生やしているトレントと、Edward Goreyのアートワークからの影響を受けた多数のビジュアルが売り物である。GoreyとTPDとを比較するなら、次のホーム・ページをチェックしてみると良い。
http://www.geocities.com/BourbonStreet/3674/gorey.html

『レズナー氏』も、すごく度数が強くしかも非合法の酒、「アブサン」を作って飲んでいる姿で登場している。あとの男達は?というと、Charlie、DannyとChrisの3人だ。

「Sin」

発表年月日: 1997年11月25日
ディレクター: Brett Turnbull

「Sin」についてはずっと噂だけが流れていたが、「Closure」の発売に伴い、ついに収録された。「Closure」ではショートバージョンのものを見ることができ、
ショートヘアのトレントが回転儀の中で縛り付けられて回転する様子が描かれている。また、冒頭で裸の女性と、被り物をしてロープと一緒に踊る男性が収録されている。

「Help Me I am In Hell」

発表年月日: 1997年11月25日
ディレクター: Eric Goode & Serge Becker

このビデオは「Closure」に収録されることで発表された。
ここでは男性が四角い部屋に詰め込まれ、蠅で被われたディナーテーブルの前に座っている様子が描かれている。彼は静かに肉を切り、そのままそれを食べる。食べ物や自身にたかる多量の蠅を気にもしていない…と言うものだ。

「Gave Up」

発表年月日: 1997年11月25日
ディレクター: Jon Reiss

これは「Broken Movie」とは全く違う作品で、NINがLe Pig(Sharon Tateの家:セクションA:14参照)でプレイする様子を収録したものだ。Marilyn Mansonがギター持ち、バックヴォーカルを取る姿も見られる。そこでは彼等の器材全てを見ることができ、当時または昔のメンバー、Richard Patrickとクリス・ヴレナの姿も見られる。ビデオの終わりには、家の外観の美しいシーンが収録されている。

「Wish (live)」

発表年月日: 1997年11月25日
ディレクター: Simon Maxwell

これは完璧にライティング・セットがなされたステージでの「Wish」のライヴパフォーマンスを収録したものだ。

「We're In This Together」

発表年月日: 1999年 9月15日
ディレクター: Mark Pellington

これは「The Fragile」からのファースト・ビデオで、メキシコのハリスコ州、グアダラハラで撮影された。モノクロ映像で、とても暗い。
撮影には、黒い服を来た何百人もの人間が集団で走っているところを使った。ビデオは彼らと一緒に走り、人々の間をぬっていくトレントを追っている。

トレントとPeter Christopherson制作による、「Broken」のロング・バージョンのビデオもある。セクション I:2参照のこと。


I:2 「Broken」の映画?なんてことだ!
そうだ、大かたの人が最初にそんなリアクションをする。トレント・レズナーは「Broken」 用にPeter Christophersonとこれを制作した。nine inch nailsのビデオを無理矢理見せられ、仮面をかぶった狂人に拷問にかけられ、最後には殺されてしまう誘拐された男を、その映画で見ることができる。

なぜ正式に発売されなかったのか?トレントによれば、『マスコミにああだ、こうだと聞かれるのがいやだったから』だそうだ。プレーンでシンプルな理由だ。

しかし、それは現実に起こった事じゃない。これは殺人映画に見えるように製作した映画なのだ。いかに多くの人が、これは本物なのか違うのかを聞いてきたかを考えれば、本当にうまくできた映画と言える。トレント/Peterに1点づつ。


I:3 「Happiness in Slavery」のどこまでが本当なのか
故Bob Flanaganは比較的有名なSMパフォーマンス・アーティストだ。彼は「HiS」で見られるように、「Happiness in Slavery」よりもずっとひどいことをやってきた。実際、あのビデオにほんのちょっとの偽りがあるとしたら、彼が殺されたという場面だけだ。

メモ:つい最近、Bob Flanaganは幼年時代から苦しんでいた胞性線維症という病気で亡くなった。彼は胞性線維症の研究に沢山の寄付した素晴らしい男でもある。「RESEARCH(研究):Bob Flanagan」という本を読んでみると良い。

そう、あのペニスも、乳首を引っぱっているのも、睾丸を締めるところも、すべて本物だ。


I:4 「March of the Pigs」のオリジナル・ビデオはどんなものだったのか
NINビデオに取り組んでいるカメラマンによれば:

「1つだけのカット、しかも1回きりの撮影の「白い」部屋でのライブ・レコーディングのビデオ…そのビデオがどこで撮影されたのかは知らないけど…。

僕はスタッフの一人としてPeter Christophersonと仕事をした。本当に大昔のことで申し訳ないんだけど、『その仕事』に取り組んだのは1994年1月の終わりごろで、たった2日間で仕上げたんだ。でもやるべき事が全てできていた、という風には思わないな…。いいかい、本来なら3日目もあるはずだったんだよ…でも、無かったってことなんだ!僕たちがやったのは『様々な「暗い」シチュエーションを作り、トレントだけでなくバンド全体を撮影する』ことだった。実質的には、全般的に楽器やその他の道具を壊したり、「すごくペースが速い」という意味の「ダッチ・アングル」でかなりのものを撮影して…全体的に、怒り狂ってて攻撃的な、"EvilDead II meets Hellraiser"っていうようなミニ映画の感じ、と僕は思ってるけど…命綱の役割をするたくさんのぶら下がった鎖といつも水で濡れたセットがあって…こういったカットが実際に使われたことがあるのか、あるいはそれが誰かのクロゼットにしまってあるのか、僕は知らないけどね…。」


I:5 「Hurt」のビデオはどこで収録されたのか
「Hurt」のビデオは『ネブラスカ州オマハ・1995年2月13日』と『テキサス州ダラス・1995年2月11日』のショーの前に収録された。コンサートの常連数人を30分ぐらい中に入れて、オーディエンスに見立てた。特にコンサートでは「Happiness in Slavery」と「Eraser」が「Hurt」より前に演奏されているので、オーディエンスの雑音を最小のレベルに収めるためだろう。ワイルドでうるさい連中をうまく再現できている。なぜそのビデオで彼びしょぬれになっているかって?おそらく自分で自分をずぶぬれにしたのだろう。

I:6 なぜ「Piggy」のビデオが無いのか
トレントによると、

『「Piggy」のビデオを作ろうとしたんだけど、相談しに行ったディレクターの連中のアイデアは「サイテーだった」んだ。』


I:7「Closure」とは何か
「Closure」は長年の間噂され、最も望まれていた2本組ボックスセット入りのビデオである。
これらは2つのセクションに別れている:
Tape 1: Jonathan Rachプロデュースによるライブ映像
Tape 2: NINのプロモビデオ集の完全版

クレジットは以下の通り。
directed by: Jonathan Rach
concept: Trent Reznor
executive producer: John A. Malm, Jr. Nothing Records, Inc.
additional footage directed by: Jeff Richter
director of photography: Jonathan Rach
supervising editor: Jeff Richter
editors: Will Godby, Chris Osterhus, Jonathan Rach, Scott Richter, David Sketchley
editorial assistants: Michael Bouchet, Brian Boyd, Tracey Browne, Frank Lagnese
production manager: D'arcy Mastrangelo

Nine Inch Nails:
Charlie Clouser
Robin Finck
Danny Lohner
Trent Reznor
Chris Vrenna
James Wooley

Thanks to Nine Inch Nails Special Guests:
Die Krupps, Fem2Fem, Hole, Marilyn Manson, Melvins, Pig, Pop Will Eat Itself,
Prick, The Jime Rose Circus, Treponemal Pal, Type O Negative


I:8 Tape1には何が収録されているか(ライヴパフォーマンスより)
  • terrible lie
  • piggy
  • down in it
  • the downward spiral
  • all the pigs, all lines up
  • the only time
  • hurt (with David Bowie)
  • something i can never have

また、曲と曲の間にはバックステージやオフの様子など(トレントの犬/Marilyn Manson/ショウの遅延について話し合っている様子/ショウの客/ショウの準備の様子/サウンド・テスト/ロビン・フィンクの髪の毛を剃るシーン/食事の様子/ウッドストック94の様子/Jim Rose Circus/セットを壊す様子/観光の様子………などなど)が収録されている。


I:9 Tape2には何が収録されているか(プロモビデオ収録曲より)
  • head like a hole
  • down in it
  • sin
  • pinion
  • wish
  • help me i am in hell
  • happiness in slavery
  • gave up
  • march of the pigs
  • eraser (live)
  • hurt (live)
  • wish (live)
  • closer
  • the perfect drug